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■養老孟司さん推薦!「子どもの行動に関心のある大人すべてが今スグ読むべき一冊」
近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもの存在を知っていますか?
IQ69以下の知的障害には該当しないもののIQ70~84で一定の支援が必要な「境界知能」や、何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。
「境界知能」とは?
- 昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人
- 35名のクラスに約5人いる
- 日本人の7人に1人
- 平均的な子の7~8割くらいの発達年齢
本書では教育現場で見逃されがちな彼ら、彼女らへの具体的な対応策を、困っている子どもの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が、漫画でこれ以上ないぐらいにわかりやすく紹介しています。
例えば、「感情の起伏が激しい子に対して、大人もその都度態度を変えて接していけない」ということ。子供たちのこういった行動には、相手がどの程度自分を受け入れてくれるのかを感情の起伏で試しているという背景があり、態度を変えて接すると、子どもを混乱させて余計に不安にさせてしまうといいます。
すべての教育関係者や子どもを持つ親に読んでほしい1冊です。
■生きづらい子どもたちを救う、大人の正しい接し方とは
- すぐに被害的になる子ども
➡「自分の勘違いじゃないかな?」と考える習慣をつけさせる!
- 人の気持ちがわからない子ども
➡写真を利用して、他人の表情を読み取る練習をする!
- 感情の起伏が激しい子ども
➡キレても必要以上に反応せず、良い行動ができた時に褒める!
- 感情表現が苦手な子ども
➡イラストを使って今の気持ちを選んでもらう!
これ以外にも、本書では「考え方が落ち着かない子」「自信が持てない子」「気持ちが落ち着かない子」「行動が落ち着かない子」など、16事例を紹介しています。
■著者紹介
宮口幸治(みやぐち・こうじ)
立命館大学産業社会学部教授。京都大学工学部を卒業し建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業。児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務、2016年より現職。困っている子どもたちの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰。医学博士、臨床心理士。
■書誌情報
『マンガでわかる 境界知能とグレーゾーンの子どもたち』
著者:宮口幸治
判型:四六判
価格:本体1600円+税
発売日:2020年8月28日
ISBN:978-4-594-08575-9
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